2011年8月15日月曜日

Microsoftの製品を使用したプライベートクラウド(その壱)

Microsoft製品を使用したプライベートクラウドについて勉強しています。
いくつかのWebのリソースにより学んだことをこれから何回かに分けて、まとめていきたいと思います。

【クラウドとは何か?】
『クラウドとは何か?』を一言で説明すると、
"ITのリソースをひとまとめにして、それらを共有することにより、必要なところに必要なだけ、自動的に割り当てる仕組み。"
となるでしょうか。

一口にクラウドと言っても大きく次の2つに分かれます。

パブリッククラウド
インターネット経由で利用するクラウドのこと。

プライベートクラウド
自社に構築し、パブリッククラウドと同様にユーザーがどこにリソースがあるかを意識することなく、稼動しているサービスを利用するための仕組みのこと。

【クラウドを構成する要素】
クラウドの考え方、すなわち、上述の
"ITのリソースをひとまとめにして、それらを共有することにより、必要なところに必要なだけ、自動的に割り当てる仕組み。"
を実現するためには以下のような技術が必要になると言われています。
また、カッコ内はそれぞれを実現するためのMicrosoftの製品/技術になります。

①仮想化(Hyper-V)
CPUやメモリやハードディスクなどをまとめて扱うために、物理的に複数にわたるリソースを仮想的に集約する技術

②自動化(System Center製品群)
必要に応じて、リソースの割り当てを増やしたり、減らしたりというのを誰が作業することもなく、自動的に行う技術

③エンドユーザーが自分でいろいろできる仕組み(System Center Virtual Machine ManagerのSelf-Service Portal)
いちいち管理者が介在しなくても、システムを使用するエンドユーザーが自分でサービスを管理/使用するための技術


【Hyper-V】
上記①の仮想化技術を支えるHyper-Vについては、わりと知られた技術かと思います。
すごく簡単にイメージ的に言うと、「Windows Server 2008以降に組み込まれている仮想マシンを操作できる機能」のことですね。
(Server Coreなど、厳密は組み込まれているのとはちょっと違いますが…。)

Windows Server 2008 R2 SP1から、仮想マシンに割り当てるメモリの量を固定ではなく、上限を設定することにより、自動的に適切な分だけ割り当てる機能『ダイナミックメモリ』が実装され、ますますプライベートクラウドに対応した進化を遂げています。

ここではよく作業の時に使うリンクだけ備忘録のために記載しておきます。

①リモートサーバー管理ツール for Windows 7

Hyper-Vで仮想マシンを管理するためのツールです。
Windows Server 2008 R2では役割をインストールすることにより自動的に使用することが可能ですが、Windows 7で使用するためには別途インストールする必要があります。SP1を適用したWindows 7にインストールできないという問題がありましたが、下記のリンクよりダウンロードできるプログラムはそれも修正されているみたいです。
http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?displaylang=en&id=7887

②Hyper-Vクラスターの構成手順

ITプロの方はよくあるケースだと思いますが、Hyper-Vのホスト間でクラスターを組む時の手順としては以下のサイトが非常によくまとまっています。
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/operation/livemig03/livemig03_01.html

また上記はホストによるクラスターでしたが、SCSIイニシエーター&SCSIターゲットを使用することにより、ストレージがなくても仮想マシンでクラスターを構築することができます。



次回はSCVMMについてまとめてみようと思います。

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