今回はプライベートクラウド構築のキモとなるSystem Center Virtual Machine Managerについて簡単にまとめたいと思います。
【System Center Virtual Machine Managerでできること】
SCVMMでできることの代表的なことはと言うと…
①仮想マシンを簡単に作れる。
②Hyper-Vマシン同士で仮想マシンを簡単に移行/複製できる。
③物理マシンおよび他社製仮想マシンからHyper-Vの仮想マシンへの変換ができる。
④エンドユーザーが操作するためのツールを提供できる。
とかになるでしょうか。
それぞれの機能について以下に簡単にまとめてみます。
【①仮想マシンを簡単に作れる。】
SCVMMには『テンプレート』というものがあります。これは言ってみれば、仮想マシンを作成するための『雛形』ですね。具体的には、
1) 使用する仮想ハードディスクはどれか?
2) CPUやメモリ、またハードディスクやネットワークなどのハードウェアの構成はどうするか?
3) ゲストOS上の管理者パスワードやプロダクトキーなどの構成はどうするか?
の主に3つについて事前に決まりを作っておくことで、それに基づいた仮想マシンを簡単に作れるようにします。
【②Hyper-Vマシン同士で仮想マシンを簡単に移行/複製できる。】
SCVMMが導入されている場合、複数のHyper-Vマシンが存在する状況で、最も適切なマシンに仮想マシンを簡単に移動することができます。☆の数でどのマシンがより適切なのかが表示されます。
【③物理マシンおよび他社製仮想マシンからHyper-Vの仮想マシンへの変換ができる。】
現在、仮想マシンがどんどん一般的なものになってきていますが、SCVMMでは既存の物理サーバーを仮想マシンに変換する機能(P2V)があります。また、VMWareのVMWare ESX Serverを管理することができ、その上で稼動している仮想マシンを(Microsoftの)Hyper-Vの仮想マシンに変換することができます(V2V)。
【④エンドユーザーが操作するためのツールを提供できる。】
SCVMMにはSelf-Service Portalと呼ばれる、エンドユーザーが仮想マシンを管理するためのユーザーインターフェースが用意されています。システム管理者が権限設定を行うことにより、エンドユーザーは特定の仮想マシンに対してアクセスできるようになります。
以上がSCVMMの基本機能になります。
今後、SCVMM 2012が出るようなので(http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1101/05/news03.html)、そちらの新機能についても、随時、時間を見つけてアップデートしたいと思います。
次回はSystem Center Operations Managerについてまとめたいと思います。
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