2015年12月13日日曜日

海外企業の買収とITシステム

今後、海外の企業を買収していく代表格として、製薬業界/製紙業界があると思います。

製薬業界
政府が、国内での後発薬普及率を2020年までに80%にすることを目標にしており(現状は約47%)、製薬会社は新薬開発を得意とする海外企業の買収を進めている。

【国内医薬品メーカーの海外進出について】
http://www.pharmacy-investigation.info/medicine/pharmaceutical-industry/overseas.html

製紙業界
国内での需要減の対策として、主に東アジア/東南アジアに対して、現地の企業を買収し、おむつなどの生活用品の販売を拡大している。

【製紙大手に危機感…海外展開に活路 得意分野で各社攻勢】
http://www.sankeibiz.jp/business/news/131008/bsc1310080501000-n1.htm

これまで、日本国内のグローバル企業はそのほとんどがガッチリとITシステムを構築し、カチカチに保守運用してきました。それが日本人の気質に合っていたという部分も大きかったと思います。

ただ、今後は海外の企業/ユーザーも同一の環境に巻き取っていかなくてはなりません。その場合、システムに関する考え方やポリシーでの縛り方に大きな違いがあることも多く、もちろん一定のセキュリティを確保した上での話にはなりますが、"譲れるところ" に対してはある程度の自由度を持たせ、柔軟に対応していくことが大切になります。(全部が全部、これまでの日本のやり方を踏襲していこうとしていたら、お金がいくらあっても足りないだけではなく、システムが事業のスピードを阻害しかねません。)

まだまだクラウドサービス(特にSaaS)に対して、抵抗があるお客様が多いですが、この傾向はどんどん進んでいくことになると思います。