2016年3月27日日曜日

日本製家電の厳しい状況

ここ数年、一世を風靡してきた日本の家電が苦境に立たされています。私もひと昔前に世界中でブイブイ言わせていた頃を知りませんが、今、家電を買いに行く時に、特に『日本製だから』ということを考えることはなく、若干、オシャレで先進的な印象のあるダイソンやルンバを購入しています。

【縮む国内家電市場 】
http://www.nikkei.com/article/DGKKASDZ25ILW_V20C16A1TI5000/

何が変わったのかについて、私が考えるのは「製品のイメージに関する情報量」です。昔はとにかくスペックと安全/安心が重視されていて、『日本製を買っておけば間違いない。壊れないし、いろいろ機能付いているし。』と思われていた気がします。ただ、現状はiPhoneがこれだけ爆発的に普及していることに代表されるように、買い手はどこか "スタイル" を大切にしている気がします。(iPhoneのユーザビリティはすごいようですが、大部分のユーザーはそこで選択していないのではないでしょうか。)

そうなってくると、以下に製品のイメージをユーザーに植え付けていくのかがより重要になってきて、広告であったり、営業のかけ方であったりしますが、これは各国/エリアで効果的なやり方が変わってきます。最近、特にアジアにおいては韓国製品が席巻しているようですが、ローカルにおける営業のかけ方が日本とは比べ物にならないレベルですごい、というのを何かで目にしたことがあります。そもそも、韓国は国ぐるみで業界を再編して、世界戦略を進めているわけですから、これまでと同じやり方で勝てるわけがありません。

しかも、そんな韓国企業も直近では業績の低下が著しいですが、次の手もなかなかアグレッシブです。(工場つながりで、薬作っちゃうのかよ!って感じです。)

【サムスン、バイオ薬新工場 受託生産 世界首位へ】
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO95405940R21C15A2FFE000/

東芝、シャープを代表に、イノベーションよりも根本的な立て直しのほうに注力しないといけない国内家電メーカーが多いですが、なんとか巻き返してほしいものです。